建設業の将来性は?最新の業界動向と転職前に知るべきポイント

建設業界は、建設投資額や労務単価が増加し、職人の給与も上昇しています。しかし、資材価格の高騰や人手不足が課題です。今後は自動化や環境に優しい建材の導入が進み、若手には高収入のチャンスがあります。茨城県では、常総開発工業株式会社、オオシン株式会社、浅川建設がオススメです。
目次
転職前に確認!建設業界の現状

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転職を検討する前に知っておきたい建設業界の現状と課題を解説。建設投資額の推移や労務単価の上昇、人手不足などのトピックを通じて、この業界の現状を具体的にご紹介します。
◇建設投資額の増加
建設投資額は近年増加傾向にあります。1992年には過去最高の約84兆円を記録しましたが、その後2010年には約42兆円にまで減少しました。しかし、それ以降は右肩上がりに推移し、国土交通省の発表によると、2023年には約70兆円に達すると見込まれています。
◇公共工事における労務単価の上昇
公共工事の労務単価も年々上昇しています。2023年の労務平均単価は、特殊作業員が24,074円、普通作業員が20,662円、軽作業員が15,874円、とび工が24,764円となり、いずれも前年と比較して3~7%の増加が見られました。この上昇は、政府が掲げる「物価上昇を超える所得増」の方針による影響が大きいとされています。
◇建設資材の高騰
建設資材の価格上昇も業界の課題です。建設物価調査会が2024年4月に発表したデータでは、2015年を基準とした建設資材物価指数が2024年3月時点で135.8に達しました。この背景には、ウクライナ危機によるエネルギーコストの増加や、円安による輸入資材価格の高騰が挙げられます。
◇人手不足と熟練職人の高齢化
若手の入職者減少と熟練職人の高齢化が進行し、建設業界では人手不足が深刻です。この状況に対応するため、若手人材の育成やICT技術の導入による労働生産性向上が進められています。これにより、持続可能な労働力の確保と技術継承が目指されています。
建設業界は人手不足という課題を抱えていますが、その分、働き手にとっては高い給与を得るチャンスが広がる分野でもあります。特に専門技術を身につけることで、早い段階から高い収入を得られる可能性があるため、逆に注目すべき業界といえるでしょう。
インフラ整備と建設業界の今後の展開

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次に建設業界の今後の展開を通して、将来性についてご紹介します。
◇インフラの更新と防災工事の増加
国内では、老朽化したインフラの更新や、橋梁、道路、上下水道などの改修工事が増加しています。また、自然災害への備えとして、防災・減災に関連する工事も増加傾向にあります。特に、地震や洪水などの自然災害への対応が求められ、これに対応するための新たな技術や建設手法が進化しています。
さらに、海外ではインドやインドネシアを中心にインフラ整備の需要が高まっており、日本の建設技術への期待も大きくなっています。これにより、国内の建設業者は海外市場にも進出し、国際的な競争力を高めるチャンスが増えています。建設業界は、国内外のインフラを支える重要な産業として、今後さらに発展していくと考えられます。
◇大阪万博に向けた建設需要の拡大
2025年に開催される大阪・関西万博に向けて、建設需要が急増しています。会場や関連インフラの整備が進んでおり、万博終了後もその影響を受けた都市開発や施設の活用が期待されています。大阪万博後の建設需要の減少を懸念する声もありますが、建設業界が手掛けるのは万博会場の整備や関連インフラの整備だけではありません。
万博のテーマである「未来社会の実験場」に沿った先進的な建築物や都市インフラの整備も進められる見込みです。万博で新技術や建設手法が披露され、建設業界の技術革新が進むことが期待されています。これにより、業界全体の技術レベルが向上し、今後の建設需要に対応するための重要なステップとなることでしょう。
2040年に向けた建設業界の革新と将来性

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建設業界は過去数十年にわたり大きな進化を遂げており、2040年にはさらなる革新が期待されています。技術の進歩により、建設現場は今とは全く異なる姿を見せることでしょう。以下に、その具体的な未来像を見ていきましょう。
◇自動化とロボット工学の発展
2040年の建設業界では、多くの作業がロボットによって実行されることが予想されています。ロボットアームやドローンは、高所での作業や危険なタスクを担い、人間のリスクを減少させるとともに、作業者はより高度で専門的な仕事に集中できるようになります。これにより、現場作業の効率性と安全性が大きく向上するでしょう。
さらに、ロボット工学と自動化が進むことで、複雑な形状や細かいデザインの建物も実現可能になります。技術の進展により、建築における新しい可能性が広がることが期待されます。
◇3Dプリンティングの利用拡大
3Dプリンティング技術は、建設業界でさらに広がりを見せ、建物の構造部分からインテリアの細部に至るまで、迅速でコスト効率よく作成できるようになります。この技術の導入により、現場で必要な資材の量が大幅に減少し、環境に配慮した建築が進みます。
また、3Dプリンティングにより、クライアントの個別のニーズに対応した独自の設計がより実現可能となり、より柔軟で創造的な建設が進むでしょう。
◇環境に配慮した建材の開発と活用
2040年の建設業界では、環境に優しい建材の使用がさらに重要なテーマとなるでしょう。天然素材を使用した代替品や、温室効果ガスの排出を抑える新しい合成材料が開発されています。これらの材料は、優れた断熱性能や美観性を持ちながら、エネルギー効率の良い建物を実現します。
さらに、生物工学の進展により、自己修復機能を持つ建材の開発も可能となり、これによりメンテナンス費用の削減や耐久性の向上が期待されます。環境保護とコスト削減を両立させた建材の活用が進むことで、より持続可能な建設が実現するでしょう。
茨城県でおすすめの建設会社3選
こちらでは、茨城で施工管理求人を探している方におすすめの建設会社を3社紹介します。
◇常総開発工業株式会社

常総開発工業株式会社は明治30年に創業し、土木、建築、設計を手掛ける幅広い事業を展開しています。日常生活に欠かせないインフラ整備や官公庁施設、医療・福祉施設の建設などを行っており、企画・設計から施工・管理まで一貫して対応しています。
会社名 | 常総開発工業株式会社 |
所在地 | 〒314-0134 茨城県神栖市賀2108-8 |
電話番号 | 0299-92-3875 |
公式ホームページ | https://www.josokk.co.jp/ |
スタッフの平均年齢は43.3歳で、若手社員が多く、20〜30代が中心となっています。新人でも馴染みやすい環境が整っています。気になる方は採用担当者に問い合わせてみましょう。
常総開発工業株式会社について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
▼土木施工管理と建築施工管理の違いとは?地元密着の常総開発工業
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇オオシン株式会社

オオシン株式会社は茨城県守谷市に拠点を構え、建築工事や土木工事、建材販売など幅広い事業を展開しています。土木工事ではICT技術を活用し、住宅の造成や商業施設、学校、公園などの用地開発を行っています。
会社名 | オオシン株式会社 |
所在地 | 〒302-0119 茨城県守谷市御所ヶ丘2-13-4 |
電話番号 | 0297-45-7900 |
公式ホームページ | https://www.ooshin.co.jp/ |
月の残業時間は10時間ほどで、ワークライフバランスが取りやすい環境が魅力です。プライベートと仕事を両立したい方におすすめです。
◇株式会社浅川建設

昭和21年創業の浅川建設は、調査・設計・施工を一貫して行う建設会社です。公共施設や工場、店舗、一般住宅などの建設を手掛け、駐車場や外構工事も多く行っています。
会社名 | 株式会社浅川建設 |
所在地 | 〒311-0117 茨城県那珂市豊喰428 |
電話番号 | 029-298-3722 |
公式ホームページ | http://www.k-askw.jp/ |
会社の方針として「明るく・楽しく・元気のよい会社」を目指し、従業員が楽しく働ける環境作りに力を入れています。若い人材を積極的に採用しており、企業文化「浅川カラー」の醸成に力を入れています。
▼株式会社浅川建設について詳しく知りたい方はこちらも併せてご覧ください。
建設業界は、近年増加している建設投資額や労務単価の上昇などの変化を迎えています。特に建設投資額は、2023年には約70兆円に達する見込みで、公共工事の労務単価も3〜7%の増加が見られ、職人の給与が上がっています。しかし、建設資材の価格上昇や人手不足、熟練職人の高齢化が課題となっており、業界はICT技術や自動化の導入によって効率性を高めています。
また、建設業界は2040年に向けてさらなる革新が期待されています。自動化やロボット工学の発展、3Dプリンティングの利用拡大、環境に優しい建材の開発などが進み、効率的かつ環境に配慮した建設が進展するでしょう。
人手不足の問題により、建設業界は若手の入職者にとって高収入を得るチャンスが広がっており、特に専門技術を習得することで、早い段階から安定した収入を得ることが可能です。茨城県での求職者には、常総開発工業株式会社、オオシン株式会社、浅川建設がオススメです。それぞれが提供する独自の魅力的な勤務環境や業務内容が、建設業界でのキャリア形成に貢献するでしょう。